他責と自責。

ネットを見ると苦しくなることがある。ひどい言葉遣い、嫌な人格。自分がもっと成長すれば、そういう人たちも気にならなくなるのかなと思っていた。

それでも、人を悪く思ってしまう自分の心を責めていた。また悪く思ってしまった。もう見たくない。ブロック。ブロック。それでも、ネットには無限に人が現れてくる。根絶することは出来ない。

人のせいにする人は、成長しない。他責はよくないことだ。そんな言葉を真に受けて、心の中からも、他責の心を排除しようとした。他人に矛先を向けないとなると、今度は、自分に矛先が向いてくる。自分で自分を傷つけるようになる。

他責が良くないっていう言葉自体が、既にだれかを責めている。世間にあふれる常識っぽいことを真に受けちゃ駄目だ。他責を良くないといいつつ、みんな心の中は、他責だらけなんじゃないか？

誰も綺麗な言葉なんて使おうと意識せずに、汚い言葉をネットで、吐きまくる。モラルモラルと叫び、モラルを守らない。道徳の授業が好きだったと言い、徳を全く積まない大人になる。

誰も真面目に生きようとは、していない。全うな人間が生きていけない世の中。そんなん見てたら嫌にもなるさ。他人のせいにして良いんじゃない？実際に口にして誰かを責めるわけでもないし。

実際、おかしいだろ。実際、汚いだろ。実際、あいつが悪いだろ。もうこれ以上、自分を責める必要はない。他人のせいにしていい。あなたは、自分のせいの時は、ちゃんと自分のせいとして反省できる人間だ。

人を責めたくない優しい心が、行き場を失って、自分を傷つける。腐ったやつは、見なければいい。関わらなければいい。自分の心が濁りそうになったら、逃げるんだ。距離を取るんだ。視界から消すんだ。

全うにしか生きられない。不器用で誠実な優しい人達。そういう人を応援していきたい。社会の片隅で苦しんでる、そんな人達。きっといるはず。滅多に出会えないかもしれないけど。出会えた時に力になれるよう。このブログが、そういう人達に届くよう。